イベント情報

突劇金魚#23「10月2本立て公演」『小さいエヨルフ』&『少年はニワトリと夢を見る』

  • CUBE04/05
  • 演劇
日時
2023/10/03(火) ~ 2023/10/31(火)※休演日あり、詳しくは特設サイトにてご確認ください。
会場
CUBE05
主催
突劇金魚
問合せ

突劇金魚(制作部):info@kinnngyo.com

特設サイト:https://t.co/WuPMFkVbZl

 

《扇町ミュージアムキューブ・オープニングラインナップ》

突劇金魚#23『10月2本立て公演』

『小さいエヨルフ』&『少年はニワトリと夢を見る』

◇CUBE05 ミニマムステージ

 

 

 

■公演情報

『小さいエヨルフ』

平和に見えた家庭の中で
『歪んだ愛』と『罪の意識』が交錯する。

むかーしむかし
あるところに……

お父さんと
お母さんと
9歳になる脚のわるい男の子がおりました。
男の子のなまえはエヨルフといいました。

お父さんとお母さんとエヨルフは
海が見える丘の上にある、
豪華な一軒家にすんでいました。

ここには、お父さんの妹さんもよく来ます。
エヨルフの家庭教師をしていたのです。

みんなは
お母さんの両親から受け継いだ遺産のおかげで
裕福で平和な生活をおくっていました。

ある日、
鼠ばあさんという
不気味な老婆がやってきて言いました。

「邪魔な鼠がいたら海の底に沈めてやる」

鼠ばあさんの訪問をきっかけに
平和に見えた家族の闇があらわになっていきます。

お父さんの傲慢さ……
お母さんの嫉妬深さ……

心の底に眠らせていた本当の気持ち……

夫婦の、親子の、兄妹の、歪んだ愛……
憎しみさえ引き起こす激しい愛……

愛には苦しみが伴います。

愛が溢れると
人は海の底にいるように
その愛に溺れてしまうのです。

溺れて沈んでいく鼠たち……

お父さんとお母さんは
エヨルフのことをしっかり憎み
そして愛していました。

深い深い海の底では
ぽっかりと大きく見開いた悪魔の目が
じーっとふたりを見つめています。

 

 

『少年はニワトリと夢を見る』

「村上くんに オモロイ って
   言ってもらえるような小説書けますように」

村上くんの13歳の誕生日。深夜。
海辺の洞窟で、僕はそう願い事をした。

ケーキに刺した ろうそく に火をつけて、
僕と村上くんは
「文豪になれますように」って願い事をした。

僕らは洞窟の中で、
自分が書いた小説を見せ合って、
たくさんの未来を夢見た。

ゆらゆら揺れる、ろうそくの灯りの中
「どっちが スゴイ大人 になるか競争しよう」
って言い合った。

「赤い空に、黒い雲。その下で、

アパートが金色の炎に包まれていました。」

村上くんの18歳の誕生日。夕方。
村上くんは自分の家に火をつけて、
その日のうちに、塀の中に閉じ込められた。

僕と村上くんの未来の数に、
この日、圧倒的な差ができた。

26歳になって会社を興した僕は、
海沿いを走る電車に揺られている。

塀の中で26歳になった村上くんを、
訪ねた帰りなのである。

僕の住む都会に向かって
ガタゴト揺れながら進む電車は、僕の心も揺らす。

劣等感……嫉妬……選択……決意……
認められたい……認めたくない……

僕はまた数年後、村上くんを訪ねるだろう。
競争は全然終わっていないのだ。

ガタゴト揺れる電車の中。
僕の心は、海辺の洞窟の中で見た
ろうそく を思い出す。

ゆらゆら揺れるあの炎は
少年だった僕たちに呪いをかけたんだ。

 

 

 

■出演者・スタッフ

脚本:サリngROCK(突劇金魚)& 山田蟲男(突劇金魚)
演出:サリngROCK(突劇金魚)
『小さいエヨルフ』原作 :Henrik Johan Ibsen

 

出演者:山田蟲男(突劇金魚)木下菜穂子・田中良子・永津真奈(Aripe)・安部洋花・佐々木ヤス子(サファリ・P)・米山真理(彗星マジック)・田口翼(チーム濁流)・平川裕作・村山裕希・大路絢か・こんのさき(√aon)・中上恭子・成瀬遥・北野勇作・竹内宏樹(空間 悠々劇的)・西原希蓉美・山本香織(道頓堀セレブ)・大塚宣幸

 

 

 

■公演日時

2023年10月3日(火)―31日(火)

※詳しくは特設サイト

 

 

 

■チケット料金

【前売予約】:3500円 

【当日券】:4000円

※ご予約数が一定枚数に達した際は、当日券の発行はありません。
※チケット料金は観劇当日、会場の受付にて、お支払い頂きます。
※全席「自由席」。入場は、当日の受付順ですが、当日券の方は、開演5分前の入場になります。

 

 

 

■チケット販売

https://ticket.corich.jp/apply/273039/

 

 

 

 

■団体プロフィール

2002年、関西学院大学の演劇サークルに所属していたサリngROCKを中心に結成。2007年『愛情マニア』から山田蟲男が仲間になる。現在、2人組で活動中。2013年〜2020年まで、東大阪市にあった二階建ての長屋をアトリエとして、その場所を活かした作品を発表した。そのうちの一作品、2017年〜2019年まで定期的に上演した『少年はニワトリと夢を見る』は、第62回岸田國士戯曲賞の最終候補に残った。

 

 

 

 

■お問い合わせ先

突劇金魚 http://kinnngyo.com/

 

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